沖縄本島北部・今帰仁村にある今帰仁城跡(なきじんじょうあと)は、美しい石垣と歴史ロマンが今も残る人気の観光地です。
この城には「志慶真乙樽(しげまうとぅだる)」という伝説の美女にまつわるお話や、千代金丸(ちよがねまる)という宝剣の伝説もあり、歴史ロマンにあふれています。
かつて北山王の本拠地だったこの城は、その歴史的価値から世界資産にも登録されました。
この記事では今帰仁城跡の魅力を、分かりやすくご紹介いたします。

歴史ロマンあふれる今帰仁城跡へようこそ!
今帰仁城跡の特徴と魅力
- 美しい石垣が圧巻!今も残るグスクの姿
- 今帰仁城の伝説の美女!志慶真乙樽(しげまうとぅだる)
- 世界遺産にも登録!歴史あるグスク(城)
- 沖縄でひと足早いお花見を!今帰仁グスク桜まつり
- 今帰仁城跡のメリット・デメリット
美しい石垣が圧巻!今も残るグスクの姿


今帰仁城跡の最大の魅力は、何といっても美しい曲線を描く石垣です。
なだらかな丘陵地を活かして築かれた石垣は、まるで大蛇がうねるような姿にも見えて、訪れる人々を圧倒します。


中でも圧巻なのは「御内原(ウーチバル)」から見る景色です。海と石垣が一望できて写真映えも抜群です!


なめらかにカーブを描く石垣が美しいですね!



御内原(ウーチバル)から海と石垣が一望できるよ!
今帰仁城の伝説の美女!志慶真乙樽(しげまうとぅだる)


今帰仁城には志慶真乙樽(しげまうとぅだる)という伝説の美女の物語が残っています。
長く美しい黒髪とやさしい心をもつ乙樽は、城へ招かれて北山王の側室となりました。
王の死後は王子・千代松(ちよまつ)を深い愛情で育て、戦乱の中でも命がけで守りました。
後に神女として敬われ、今も今帰仁城跡に彼女をしのぶ歌碑が建てられています。
世界遺産にも登録!歴史あるグスク(城)


2000年、今帰仁城跡は「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました。
沖縄に残るグスクの中でも自然と調和した美しい景観を持つ今帰仁城跡は、国内外の観光客に人気のスポットとなっています。
沖縄でひと足早いお花見を!今帰仁グスク桜まつり


今帰仁城跡では1月下旬〜2月上旬に「桜まつり」が開かれます。
夜にはライトアップもされて、とてもきれいです。!
日本本土では4月に桜が咲きますが、沖縄では1月に桜が咲きます!マジ早いです(冬に咲くんだね!)
石垣と桜のコラボレーションが楽しめますよ。
今帰仁城跡のメリット・デメリット
ぼくが実際に観光して感じたメリット・デメリットは以下の通りです。
- 迫力ある美しい石垣を堪能できる
- 高台からの眺望がきれい
- 桜の名所でもある
やはりメリットは迫力ある石垣と眺望の美しさでしょう!
ゆるやかにカーブを描く石垣は、うっとりするほど美しいです。
- 那覇から遠い!
デメリットはずばり「那覇から遠い」こと!
高速道路を使っても、那覇から車で約2時間かかります。
今帰仁城跡の基本情報と入場料・所要時間の目安
- 基本情報
- 入場料・所要時間の目安
- アクセス
- 駐車場
基本情報
名称 | 今帰仁城跡 |
写真 | ![]() ![]() |
住所 | 今帰仁城跡管理事務所(今帰仁村グスク交流センター内) 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101番地 |
公式 | https://www.nakijinjoseki-osi.jp |
電話 | 0980-56-4400 |
時間 | <1〜4月、9〜12月> 8:00〜18:00(最終入場17:30) <5〜8月> 8:00〜19:00(最終入場18:30) |
定休日 | 年中無休 |
料金 | <今帰仁城跡+歴史文化センター> ・大人 600円 ・中高生 450円 ・小学生以下 無料 |
駐車場 | 無料 |
アクセス | 那覇空港から車で約2時間(約90km) |
説明 | 美しい石垣と歴史ロマンが残る!北山王のグスク(城)跡 |
入場料・所要時間の目安
入場料は以下の通りです。
区分 | 料金 |
---|---|
大人 | 600円 |
中高生 | 450円 |
小学生以下 | 無料 |
見学の所要時間の目安
- 「今帰仁城跡」の主要な部分だけなら、40〜60分程度です。
- ボランティアガイドによる案内の場合は、1時間半ほど見ておきましょう。
- 「歴史文化センター」を見学する場合は、さらに20分ほど追加してください。
見学スタイル | 所要時間 |
---|---|
今帰仁城跡(主要スポットのみ) | 約40分〜1時間 |
ボランティアガイド付き散策 | 約1時間半 |
ガイド+歴史文化センター | 約2時間弱 |
アクセス
今帰仁城跡を見学するには、車やレンタカーが便利です。
那覇から高速道路を使う場合は、車で約2時間かかります。
駐車場


駐車場は無料です。P1〜P4駐車場があります。
通常はP1駐車場を利用しますが、開いていて車が停められるならP2がおすすめです。
P2駐車場はグスク交流センター(チケット売り場)の目の前にある駐車場です。


P2駐車場は身障者用のスペースが多いですが、普通乗用車も何台かは停められます。
開いているなら利用しましょう。
【レビュー】今帰仁城跡の見どころを紹介!
- 平郎門(へいろうもん)と石畳の道
- 大庭(ウーミャ):行事などに利用された重要な広場
- 御内原(ウーチバル):絶景が楽しめる!
- 主郭(しゅかく):正殿があった場所
- 志慶真城郭(しげまじょうかく):一番奥にある城郭
平郎門(へいろうもん)と石畳の道


城の入口である平郎門(へいろうもん)を通ると、まっすぐにのびていく石畳の道があらわれます。


緑のトンネルのような石畳の道を歩いていると、心が癒やされていくようです。
1月下旬の「今帰仁グスク桜まつり」では、道の両側に咲きほこる桜を楽しむことができます。
大庭(ウーミャ):行事などに利用された重要な広場


石畳の道を登ると、大庭(ウーミャ)と呼ばれる広場に出ます。
ここは行事などが行われていた場所らしいですが、木や植物が植えてあるせいか少し狭く感じます。
案内板をすぎて右側を見ると、いちおう広くなっていました。


順路を進んでいくと、絶世の美女と名高い「志慶真乙樽(しげまうとぅだる)の歌碑」がありました。
乙樽(うとぅだる)は北山王の王子・千代松(ちよまつ)を我が子のようにかわいがり、戦乱の時は命をかけて守ったそうです。
美しさと優しい心を持つ彼女は、後に神女の地位を授かり多くの人々にうやまわれた、という伝説が残っています。


通路の左側にあるのは、「ソイツギ」と呼ばれる聖なる御嶽(うたき)です。
五穀豊穣を祈る場所らしいです。
右側の通路を抜けると、いよいよ絶景が見える場所になります!
御内原(ウーチバル):絶景が楽しめる!


ついに絶景が見えました!青い海と美しい石垣が一望できます!圧巻ですね。
記念撮影をするのに絶好のポイントです!


ここは木陰もあるので、景色を楽しみながら少し休憩を取るのもありですね。
特に夏場はしっかり水分を取って、熱中症対策を忘れないようにしましょう!
主郭(しゅかく):正殿があった場所


次の場所は一番重要な建物があった場所・主郭(しゅかく)になります。(本丸ともいう)
「ここには正殿があった」とされていて、建物の礎石の跡がたくさん残っています。
主郭の奥に、今帰仁城の歴史を説明した石碑があります。


石碑は、今帰仁城の歴史を4期に分けて説明しています。
それによると、今帰仁城が建てられたのは13世紀末らしいです。
そして3期にあたる14世紀後半〜15世紀前半に、今帰仁城が最も栄えていたそうです。
志慶真城郭(しげまじょうかく):一番奥にある城郭


一番奥にあるのが志慶真城郭(しげまじょうかく)です。
ここは主郭よりけっこう下がった場所にあります。家臣たちが住んでいた場所らしいですね。


石垣や緑の芝生、そして遠くに見える海がすてきです!
今帰仁城跡の写真ギャラリー
周辺の観光スポット
- 沖縄美ら海水族館
- 備瀬のフクギ並木
- 瀬底島(瀬底ビーチ)
- 古宇利島ドライブ
今帰仁城跡の周辺にある、魅力的な観光スポットをご紹介します。
沖縄美ら海水族館
世界最大級の水そうでジンベエザメやマンタが泳ぐ、沖縄を代表する大人気の水族館です。


備瀬のフクギ並木
緑のトンネルのような並木道で、静かに自然を感じながら散策できる癒やしのスポットです。
瀬底島(瀬底ビーチ)
瀬底島は、沖縄本島北部と橋でつながる小さな島です。美ら海水族館から車で約15分とアクセス良好。瀬底ビーチでは白い砂浜で海水浴を楽しめます。
古宇利島ドライブ
古宇利大橋を渡る絶景ドライブは、沖縄県民はもとより観光客にも大人気!エメラルドグリーンの海とハートロックが見どころです。
まとめ
今回は今帰仁城跡(なきじんじょうあと)をご紹介しました。
美しい石垣と歴史ロマンに満ちた、魅力あふれるグスク(城)でしたね。
また周辺には沖縄美ら海水族館をはじめ、たくさんの観光スポットがあります。
魅力的な沖縄本島北部の観光を、しっかり楽しんでいただけるとうれしいです。
それでは、また!
コメント