沖縄本島・中部にある勝連城跡(かつれんじょうあと)は、高台から青い海と空を見渡せる歴史的なお城(グスク)の跡です。
頂上に登ると360度の絶景が広がりパノラマビューを堪能できます。
また、ゆるやかなカーブを描く城壁は、まるで芸術作品のように美しいです。
すぐ近くには歴史文化施設「あまわりパーク」もあり、映像や展示物などで楽しく歴史を学ぶことができます。
琉球王国時代、勝連城は海外との貿易で大いに栄えました。首里王府をも恐れさせた英雄・阿麻和利(あまわり)は、その城主として歴史に名を残しています。
この記事では勝連城跡の歴史や見どころを、分かりやすくご紹介いたします。
勝連城跡(かつれんじょうあと)の特徴と魅力
- 勝連城跡とは?美しい城壁と絶景が魅力!
- 世界遺産にも登録!沖縄が誇るグスクのひとつ
- 勝連城はいつできた?
- 首里王府も恐れた英雄・阿麻和利(あまわり)とは?
- 歴史文化施設の「あまわりパーク」で楽しく歴史を学ぶ
勝連城跡とは?美しい城壁と絶景が魅力!

勝連城跡は、琉球王国時代に建てられたグスク(お城)の跡です。今は建物こそ残っていませんが、石で作られた立派な城壁が残っています。
なめらかにカーブする城壁はとても美しく、見るものを魅了します!
下から見上げると、まるで芸術作品のようですね。

また一番上まで登ると、360度のパノラマビューを楽しむことができます。太平洋に浮かぶ島々や、遠くの中城湾まで見渡せます。まさに圧巻ですね!
世界遺産にも登録!沖縄が誇るグスクのひとつ

勝連城跡は、2000年に「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」のひとつとして、ユネスコの世界遺産に登録されました。
「グスク」とは、沖縄でいう「お城」や「砦(とりで)」のことです。
勝連城跡はその中でも、絶景の美しさとその歴史的価値から、観光客に人気のスポットとなっています。
勝連城はいつできた?

勝連城は12〜13世紀ごろに作られたと考えられています。
当時の沖縄にはいくつかの地域に分かれ、そのリーダー(按司・あじ)がそれぞれ城を持っていました。
勝連城はその中でも早くから栄えたグスクで、後に紹介する阿麻和利(あまわり)という英雄がこの城に住んでいました。
首里王府も恐れた英雄・阿麻和利(あまわり)とは?

阿麻和利(あまわり)は、15世紀ごろの勝連城の城主です。
頭がよく、海外貿易にも力を入れて勝連の町を大いに繁栄させました。
多くの歴史書で阿麻和利は首里王府を裏切った「逆賊」として書かれていますが、その後の研究で名君として扱われていることが分かったそうです。
真実はどちらか分かりませんが、僕は阿麻和利は英雄だと思っています。なぜなら英雄でなければ勝連の町に繁栄をもたらすことはできないからです。
このように思いを巡らせてみるのも、歴史のロマンを感じて面白いですね!
あなたは「阿麻和利は逆賊か英雄か」どちらだと思いますか?
歴史文化施設の「あまわりパーク」で楽しく歴史を学ぶ

勝連城跡のすぐ近くには、「あまわりパーク」という歴史文化施設があります。
2021年にオープンした施設で、勝連城の歴史や文化が映像や展示物などで楽しく学べるようになっています。
勝連城跡の基本情報と入場料・所要時間の目安
- 基本情報
- 入場料・所要時間の目安
- アクセス
- 駐車場
基本情報
名称 | 勝連城跡(かつれんじょうあと) |
写真 | ![]() |
住所 | あまわりパーク管理事務所 沖縄県うるま市勝連南風原3807番地2 |
公式 | https://www.katsuren-jo.jp |
電話 | 098-978-2033 |
時間 | 9:00〜18:00 ※入館は閉館30分前まで |
定休日 | 年中無休 |
料金 | <勝連城跡+常設展示室> 大人600円、小人400円(中学生以下) <常設展示室のみ> 大人400円、小人200円(中学生以下) |
駐車場 | 無料 |
アクセス | <高速利用の場合> 沖縄北IC→約30分で到着 |
説明 | ・360度の絶景と美しい城壁が魅力のグスク(城)跡 ・世界遺産にも登録された |
入場料・所要時間の目安
入場料は大人600円、子ども400円です。
- 大人(高校生以上) 600円
- 小人(小・中学生) 400円
- 幼児(6歳未満) 無料
所要時間は、勝連城跡だけであれば30分〜1時間。
勝連城跡+あまわりパークであれば、1.5〜2時間です。
アクセス
駐車場は「あまわりパーク」にあります。チケットの購入もここでできます。
あまわりパークから勝連城跡の入口までは、徒歩3分ほどです。
駐車場

あまわりパークにある駐車場です。無料で利用できます。
【レビュー】勝連城跡で絶景パノラマビューを堪能!
- 四の曲輪(くるわ):ここからスタート、城の入口です
- 三の曲輪(くるわ):儀式や政治の中心地
- 二の曲輪(くるわ):正殿があった場所
- 一の曲輪(くるわ):最高地点、360度の絶景スポット!
勝連城跡は階段状のつくりになっています。ひとつの区切りは、曲輪(くるわ)と呼ばれています。
スタートは「四の曲輪」で一番高いところが「一の曲輪」です。
四の曲輪(くるわ):ここからスタート、城の入口です

勝連城跡の入口から城跡に入ると、最初にあらわれるのが四の曲輪(くるわ)です。
城壁がもっとも美しく見える場所なので、記念撮影にもってこいの場所です!

ミュージックビデオなどの撮影でよく使われていますね。

上へと続く階段を登っていると、景色も良くなり気分が高まってきます!
10年ほど前に来たときには石畳道をそのまま登った記憶がありますが、現在は木製の階段が設置されているので登りやすくなっています。
三の曲輪(くるわ):儀式や政治の中心地

石畳を登ると、三の曲輪(くるわ)があらわれます。
この広い空間は重要な集会や儀式を行っていたとされるスペースで、「肝高の御嶽(きむたかのうたき)/トゥヌムトゥ」と呼ばれる神聖な場所もあります。

二の曲輪(くるわ):正殿があった場所

続いて登場するのが二の曲輪(くるわ)です。
ここは正殿があった場所とされており、約17m x 14.5mの建物跡(舎殿)が残っています。
かつて城の中心的な建物が並んでいた重要なエリアです。

ウミチムン(火の神)と呼ばれる神聖な場所があります。
沖縄の各家庭では台所に火の神(ヒヌカン)をまつり、家内安全を願う風習が残されています。
一の曲輪(くるわ):最高地点、360度の絶景スポット!

ついに最高地点・一の曲輪(くるわ)に到着です!標高は約100mあるそうです。
ここは太平洋に浮かぶ島々や城下の町が、360度のパノラマで見渡せる絶景ポイントです!

南側には中城湾が広がっています。青い海がすてきですね。
海外貿易で栄えていたころは、遠い外国から来た貿易船でにぎわっていたことでしょう。思わず歴史のロマンを感じてしまいました。

東側に目をやると、すぐ真下に「二の曲輪と三の曲輪」が見えます。
人気のドライブコース・海中道路まで見えますね。

勝連城跡の眺望の美しさは沖縄のグスクの中でもトップクラスと言ってもよいです。
僕の中では、一番のお気に入りのグスクですね!
みさなんもぜひ360度のパノラマビューを楽しんでください。そして少しでも沖縄の歴史に興味を持ってくれたら、うれしいです。
勝連城跡の写真ギャラリー
周辺の観光スポット
勝連城跡を訪れたら、近くの観光スポットもあわせて楽しむのがおすすめです!
- 海中道路:海の上を車で走れる絶景ドライブコース
- 伊計島・浜比嘉島:車で行ける離島、パワースポットもある
- あやはし館:おみやげや展示がそろう道の駅的スポット
まとめ
今回は勝連城跡のご紹介でした。
世界遺産にも登録された、歴史あるグスク(城)跡でしたね。
みなさんもぜひ360度のパノラマビューをご堪能ください!
それではまた!
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